皆さんこんばんは。
豊富です。
今回は、
これから様々な事をお話する上で
先に、お見知りおき頂きたい
私の過去について、
お話しようと思います。
少し長くなりそうですが
どうぞお付き合いください。
私は
ごく普通の家庭で
ごく普通に育ちましたが、
「ごく普通」 といっても
両親の別居や姉妹間の格差など
どこの家庭にも
大なり小なりあるのではないかと思われる家庭問題に
振り回される事も少なくありませんでした。
比較され、優劣をつけられることが当たり前だった中、
また、3姉妹だったということもあってか
「可愛い」という言葉にとても敏感でした。
姉妹が助け合うなどということは毛頭なく、
常に油断のならない敵であり
今相手がどんな状況か、
自分はより優位なポジショニングが取れているか、
背中で探り合う背面マウンティングシスターズ。
そんな狭苦しい家庭から、
学校という集団生活の中に入ると
中学、高校と世界が広がる度に現れる
強烈に可愛い子に衝撃を受けます。
「可愛い」ということに
それまで以上に圧倒的な強さを味合わされ、
同じクラスの可愛い子
他学年の可愛い子
他学校の可愛い子
さらに自分より少しでも可愛いパーツ・要素のある子‥など
全興味の対象が「可愛い」に集中していきました。
そして
「可愛い」への執着は、
グツグツと腹底で煮えたぎり
とうとう“そとがわ”へと溢れます。
二重をもっと大きくしたい、
鼻をスッと華やかに高く、
おでこはまあるく、、
顎を少し前に出して横顔を美しく、、、
でもそんなお金はどこにもありませんでした。
それならせめて、そう見えたい。
そうして、メイク時間は約3時間半。
“ほんとうの自分”を覆い隠すための、
長い長い武装歴史が始まります。
当初十代で求めていた美は
単純に外見の美しさでした。これのみです。
これさえあればいい。
ハリボテで良かったんです。
変身した自分だけが本当の自分だと
自分にさえ思い込ませ
寝起きのむくみ顔は顔認証オフ。
黄金比率を研究したアート級フルメイクをしたら
レンズの数だけ勝負角度があるキメ顔と
プリクラ並みの虚像を捉える自分の目フィルターで完璧な美女(虚像)。
理想の雑誌モデルから全コピしたフルコーデで
骨格さえも変わった気になりねり歩く。
人生最高に、理想の自分で生きた瞬間でした(虚像)。
しかし
その可笑しな自己満足=ハリボテは簡単に崩れることを知ります。
そりゃそうですよね。
世の中外見が目玉飛び出る程美しい人はゴロゴロいます。
どんなに痩せても骨格が違う。
地毛も肌の色も、
産まれつきの光沢髪や
牛乳のような白肌になるのは無理。
個性があり限界がある。
上には上がいる。
ハリボテが客観的視点を持ってしまったら。
当時流行ったアイテープ(二重幅を広げるための両面テープ)も
部活で鍛え上げた隆々しい足がのぞくミニスカートも
恥ずかしくて恥ずかしくて..
惨めで。
それから頭の中では常に
自身の遺伝子への誹謗中傷の声が
サイレンのように私をまくし立てました。
もっと痩せなきゃ。食べるな。出せ。
もっと良いものが欲しい。偽物でもいい。あの人よりあの子より。。
そうして
お金で着飾り完成する他力本願オーラ。
この頃には重症なまでに
心身に異常をきたしていました。
けれど若さと勢いのある年齢。
自分が残念なハリボテ系だということを
はっきりと自覚しながらも
憧れも目指すものも、自分だけの幻想の世界から変わりませんでした。
様々なものを失いながら
手に入れ続け
そうしてとうとう
体が壊れました。
自分がなるなんて
思いもしなかった病。
遠い記憶の中で
同じ類の病で死んだ親戚のおじさんの顔が浮かびました。
生活も、これまで作ってきたものも
一気に崩れ、
元々大したものなんて持ち合わせていないのに
正真正銘の一文無し。
物理的にも、精神的にも。
もはやまた立ち上がる気持ちすらないのに
あれよあれよと療養生活に入ります。。
少しお話するつもりが
随分長くなってしまいましたね。
今日はこの辺にして
続きはまた次回に致しましょう。
皆さま、
目元首元や頭の凝りは
美の大敵です。
じんわりほぐして
ゆっくりおやすみください。
あなたの“美”が
永遠でありますように。
豊富
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